(´・ω・`) 「色褪せた写真」

126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/05(水) 04:47:59.55 ID:OyoBix0v0





(´・ω・`) 「色褪せた写真」






 
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/05(水) 04:50:44.36 ID:OyoBix0v0
心地よい風が吹いていた。
僕は窓から顔を出し、そしてふと空を見上げる。

(´・ω・`) 「いい天気だ」

雲ひとつな……あー、3つあった。
とにかく、太陽が綺麗に……あー、今は夜だった。

(´・ω・`) 「いい天気じゃないじゃんか」

自分で自分にツッコんだ。
通称「自分で自分に突っ込む」
これ最強。

どの点で最強かと言うと、論理的に見た点。
何よりも、勘とかそういうものが素晴らしいと思う。
どこらへんが素晴らしいかというと、やはり生理的な観点かな。

 
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/05(水) 04:52:56.62 ID:OyoBix0v0
(´・ω・`) 「あ、ドラえもんだ」

落ちていたマンガを拾う。
しかし、よく見たらそれはドラえもんではなく、どくえもんだった。

(´・ω・`) 「なんだこれ」

しかも、マンガではなくて小説だ。
意味が分からない。

(´・ω・`) 「あ、さんさん太陽!」

と思ったら今は夜だった。
さっぱり訳が分からなくなった僕は、いよいよ家に帰ることにする。

夜の道は暗かった。
しかし、どこか心地よさがある。
目に見えるもの全てが、血の赤に染まっていた。

 
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/05(水) 04:56:48.47 ID:OyoBix0v0
(´・ω・`) 「寒いなぁ」

風は全く吹いていない。
腕につけた体温計を見ると、36度5分。
全くをもって、平均的な温度だ。

しかし、自分は服を着ていない。
何故だろうと思い、近くにある布団にもぐりこんだ。

(´・ω・`) 「どうりで寒いわけだ」

しかし、その布団も中々あたたまらない。
むしろ、何かが僕を冷やしているような感触さえした。

(´・ω・`) 「気持ち悪いや」

気分が悪いので、僕は布団から出る。
その時ちょうど、「ふぅー」という風が吹いた。

(´・ω・`) 「この風はあったかいなぁ」


 
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/05(水) 04:59:54.43 ID:OyoBix0v0
(´・ω・`) 「ん、あれれ?」

急に太陽が顔を出した。
それも、もの凄い急にだ。
眩しい、眩しすぎる。

(´うω・`) 「うーん」

僕が顔を下に向けると、そこは真っ白な地面だった。
土もコンクリートもない、ただ真っ白な世界。

(;´・ω・`) 「痛い!!!!!」

急激な痛みが僕の腹部を襲う。
何かに切り裂かれるような、激な痛みだった。

(´;ω;`) 「いやあああああああああああああああああ!!!!!」

僕のお腹に一筋の線が現われる。
それは真っ赤で、だらだらと零れ落ちていった。

 
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/05(水) 05:02:33.31 ID:OyoBix0v0
(´;ω;`) 「痛いいいい!!!ごめんなざいいいい!!!!!」

ひたすらに痛い。
とにかく耐え切れなくなって、僕はその場で暴れだした。

(´;ω;`) 「……」

暴れだした途端、その痛みは治まった。
しかし、腹部から流れている真っ赤な血は未だに止まっていない。

(´;ω;`) 「だれ?」

誰かが、僕の体を触った。
しかし、どう考えても人間の手の感触ではない。
全く、人間の温かみを感じない冷たさだったのだ。

(´;ω;`) 「ねぇ、ここはどこなの?」



 
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/05(水) 05:04:58.55 ID:OyoBix0v0
答えはどこからも帰ってこない。
とにかく意味が分からなくなって、僕はその場に寝転んだ。

今度は全然寒くない。
自分は裸だと思っていたが、いつの間にか服を着ていたようだ。

(´・ω・`) 「ほっほーう」

お腹の線が消えていく。
何かにつながれたような感触がして、不思議と気持ち悪かった。

しかし、僕はとつぜんお腹が空いた。

(´・ω・`) 「おかしちょうだい」

誰に言うでもなく、言葉を口にする。
すると、目の前に高級マスクメロンがあらわれた。
ちょっと考えると、それは高級ロマネスクメロンになった。



 
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/05(水) 05:07:50.19 ID:OyoBix0v0
僕はそれを食べた。
途中で全部吐いた。
美味しかったけれど、何だか吐きたくなった。

(´・ω・`) 「ん?」

気付けば、僕は尻から排泄物を垂れ流していた。
ぼたぼたと落ちるソレは、先ほど食べたメロンと同じ形をしている。

(´・ω・`) 「新陳代謝だ」

そんなことはないけれど、そう思うことにしよう。
なぜならば、僕は今もうれつに眠いからだ。

(´・ω・`) 「おやすみー」

誰かが呼び止める声がした。
誰かの泣く声がした。
静かに僕は目を閉じた。
その瞬間、僕は息を引き取った。

 
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/05(水) 05:08:42.68 ID:OyoBix0v0






(´・ω・`) 「終わり」





 

TOP 目次へ 前に投下された作品に戻る 次に投下された作品へ

inserted by FC2 system